hyphen代表廣瀬ですー

1月某日

オンライン酒屋hyphenの

初となるイベントを開催しました!!

初回は

弊社取扱いの清酒

山村酒造さんの<れいざん>と

yamamotoさんとのコラボイベントです

 

初のイベントで勝手の分からないところもあり

私や師匠がじっくり皆さんの反応や表情を

しっかりと近くで見たい!!

ってことで

人数は限定10名様

公募ではなく招待制で開催させて頂きました。

 

山村酒造さんからは

山村弥太郎さんがやってきてくれて

 

 

レギュラー陣のお酒はもちろんこの時期のみの新酒も。

加えて朝汲んだばかりの仕込み水を

会中の和らぎ水(チェイサー)として持って来て頂きました

 

 

Yamamotoのシェフ山本真吾くんには

事前に試飲を重ね

hyphenメンバーとの試食会をし

れいざんに合う料理を

Yamamoto らしさを しっかりと織り込んで頂いて

コースとお土産を用意して貰いました

 

通常ペアリングなどのイベントですと

このお料理にはこの一杯って決めて出すのですが

まぁうちの師匠(詳細は1つ目の投稿で)

ちょっとばかりへそ曲がりですので笑

hyphenらしいカタチでご提案して

みなさまに楽しんで頂きました

 

手前味噌ではありますが

いやもうほんと贅沢!!!

めちゃくちゃ楽しいかった!!!

 

私の拙い口上から始めさせて頂きましたイベントは

 

蔵元に酒米や水の話しを聞きながら

造り途中の酒の様子や酒蔵の話

約30年前の私との出会いなど笑

 

シェフにはお料理の説明や

出来るに至たるまでの考え

気候との闘い(この時寒波で仕入れ大変)

 

表も裏も色んな話を聞けて

味わって

合間合間に、師匠の話をつまみに(失礼w)

終始皆さん笑顔で素晴らしいスタートが切れました!!

 

本当に有り難うございます!!!

 

ここからは師匠のイベント後記となります

お楽しみくださいませ

 

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プロローグ

コンソメスープで舌と鼻、胃を

これから始まるコースへの助走をし

冷えたカラダを温めて

リラックスして頂きました。

 

常に大吟醸純米酒の二杯と

仕込み水を和らぎ水として置き

全てのお料理と楽しみ食中酒の在り方と

その楽しさを感じて頂きながら

一皿一皿のピーキーなところを切り取ったり

特徴に添わせたり

 

お酒を口へ含んだ事による味わいや香りの変化を

楽しめるものをチョイスしてみました。

 

 

一皿目

れいざんの酒米・白子・雲丹という一皿目ならば

酒米と仕込み水の旨味を

ダイレクトに感じることが出来る

新酒・にごり]を併せ

れいざんの素材を感じてもらう事が

イベントのスタートに相応しいと考えました。

 

 

二皿目

ヨコワ(クロマグロの幼魚)と

ペースト状にした黒大蒜と青い香草ならば

特別純米]で

ヨコワの香りと黒大蒜のパンチに負けないチカラがあり

酒の甘みと脂の甘みを併せて爽やかに。

 

 

三皿目

伊勢海老の洋風茶碗蒸し的なものに春菊ソース。

小さな器に伊勢海老を丸ごと詰め込みエグみのない

鮮烈な青みの鼻抜け、

海老の身と底に沈めた春菊の茎の食感の

コントラストも愉しいものならば

純米吟醸]で

伊勢海老の甘みと純米の旨み春菊の香りと

吟醸香を併せて

口腔に春を目一杯感じて頂きたく選びました。

 

 

四皿目

イカのなかへ酒米を詰め炊きあげ

トマトソースでというもの。

イカの香りとトマトの酸味のある旨味とならば

純米吟醸

魚介の旨みと香りトマトの甘酸味の旨みと香りには

3皿目と同じく酒の旨みと吟醸香を併せました。

 

 

中休憩

クライマックスへ向かう為に一旦鼻と舌を

[梅酒]でリフレッシュしてもらいました。

蒸留酒で仕込むものと違い

低い度数のアルコールである日本酒で浸け

甘みの添加も最小限に留めた梅酒で

優しい春のイメージを感じて貰いたく

選ばせて頂きました。

 

 

五皿目

クエのフリットを蕗のとうと

マスカルポーネチーズのソースでという

春の訪れを食感と香りで愉しむのであれば

3、4皿目と同じく[純米吟醸]で

クエの食感と身の香り蕗のとうの香りと苦みと

チーズをたっぷりと付けた時の香りには油との

相性の良さと吟醸香の心地よさを感じて

頂きたく選びました。

 

中休憩を挟み3皿連続で純米吟醸を選ばせて頂いた理由は

お料理との相性は勿論なのですが同じお酒と違う料理で受けとる印象が変わる楽しさを

体感し常にある大吟醸と純米酒に加え純米吟醸の

3つのグラスで御自分の好みを探してもらう狙いでした。

 

 

六皿目

蕎麦粉を使った自家製平打麺と

様々なジビエをスタートで味わったコンソメスープで

という味覚の伏線を回収した和洋折衷ならば

新酒・純米生原酒]を氷を入れたロックスタイルで

熱せられた口内を冷やしながら

低い温度でも香り立ちと味わいが鈍ることがなく

ジビエの野性味とも共存できるお酒を

選ばせて頂きました。

 

 

七皿目

酒粕とミルクのアイスクリームを

粗くカットしたあまおうとともにならば

乳酸で寄せて甘みとも強く寄り添える

新酒・にごり]をもう一度併せ

お酒で丸く一周したイメージをしてもらいました。

後ほどご希望の方には炭酸水を少量加えたものも

楽しんで頂きました。

 

 

エピローグ

香り高く甘みも旨味も満足度の高い緑茶に

リンツのキルシュバトンとスイスシン・ダーク、

ドライフルーツ市丸さんのナッツと

ピーカンナッツの入ったチョコレートを併せて

二軒目への欲求が膨らむ燃料を

こっそりと潜ませました。

 

 

 

おみやげ
酒米のスナック
山村酒造のクルミ

今回は山村酒造様の御協力のもと

贅沢にも酒米と仕込み水をふんだんに使わせて頂き

大変貴重な機会となりました。

そしていつもとは違う苦労をして頂いた

YAMAMOTOのれいざんに併せた季節の一皿一皿の

アイデアと表現力に脱帽しました。

お世辞抜きで最高でした。

刺激的で自然とボクの脳みそと引き出しが

フル回転できてとても楽しく取り組めました。

 

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お越しくださった皆様、ご協力くださった関係者の皆様

本当にありがとうございます。

これからもhyphenらしいイベントを

あの手この手で開催いたします。

 

少しずつ形造られる酒屋としての

hyphenを今後とも一緒に楽しんでくださいませ!